昨夜は成り行きで大学近くの後輩の家になだれ込んだ。
ここまで来たらもはやネカフェでも研究室でも,はたまた野宿でも良いと思っていたところだが。
そんな後輩に感謝。
とにかく帰国して思うのは
食べ物の味がヌルい
ということ。
昨夜食べたとんこつラーメンは刺激が足りず,思わず七味を大量投入した。
この感覚,しばらくは抜けないことだろう。
にわかに日常の行動に戻っていく。
いつもの大学周辺。
学生会館でシャワーを浴びて,松屋でカレーを食す。
ただ,違うのはそこにチャリがあるということ。
そして,最終旅程へ。
昨日相方と別れて向かわなかった日本橋。
なんとしても寄るしかない。
手元にあるのは韓国の地図だけ。
勘と記憶を頼りに進む。
地下鉄東西線の上を走っていけば日本橋に行けるはずだ。
何度か地下鉄から外れ(ざるを得ない状況があり)ながらも日本橋に到着。
日本国道路元標と感動の対面をする。
ここが日本の道の原点。
もちろん東海道,国道1号の始めでもある。
そこにあったのは一つの里程標。
この場所から各地までの距離が刻まれている。
「下関市 一、〇七六 粁」
最初2週間,下関までの道のりはこれだけ。
こんな何気ない数字がひどく感慨深い。
ハンドルの距離計もちょうど2000kmを超えたところだった。
旅姿の自分を見て少し年上の男性が声をかけてきた。
「自転車で神奈川の家から下関に向かってそこからフェリーで釜山に入り韓国を縦断してソウルから羽田空港に飛行機で昨夜着いて今から家に帰るところ」
彼もチャリ旅をするらしいが,いまいち自分が何をやっているのか飲み込んでもらえなかった模様。
さあ,あとは1号を走れば自宅に着く。
だが,その前に。
実は今日は研究室の教授の家でバーベキューの予定。
帰国が遅れてドタキャンしたのだった。
お詫びにお土産ぐらいは持っていこうかと東京駅,皇居,渋谷と抜け,向かうは世田谷。
が,集合時間には間に合わず誰かを呼び出したりするのも微妙なので諦める。
地図無しというのは距離感も掴めずなかなか難しい。
ということで小田急線沿いのルートで神奈川県に入る。
いつも通学の車窓から見ている多摩川に架かる橋。
今日は電車から見る側ではなく見られる側だ。
さて,この先はどうしたらよいものか。
本当に勘だけで進む。
小田急よりは海側,国道1号よりは山側。
そんな場所を進めばよいはず。
とりあえず第三京浜が目印かと多摩川沿いを下る。
これがなかなかいい道が見つからずずっと南武線沿い。
このままじゃ川崎かと思いきや港北ニュータウンに入ってみたり日産スタジアムの脇を抜けてみたり。
不思議と腹が減らずジュースと菓子パンで補給しながら進む。
気付けば環状2号を走っていた。
そういえば車で走ったことがある景色。
結局国道1号に向かう道路標示を頼りにすることにした。
湘南の夕陽は見られるだろうか?
残念ながら国道1号に着いた頃には辺りは暗くなり始めていた。
思い描いたルートは大船から江の島方面に向かうルート。
見知った風景に近づくほど折り重なるミス。
環状2号で東海道線を越えたことに気付かない
大船方面への表示を通過したのにまあいいかとそのまま進んで戸塚の開かずの踏切へ。
1号線から大船に行く表示がなかなか現れない。
更に坂道。
結局原宿交差点から大船に入りえらい遠回りだ。
家に着く前に寄りたい場所があった。
夕焼けには間に合わなかったが,湘南から西の風景が一望できる場所。
これまで走ってきた道を少しでも見たかった。
海沿いに連なる灯り。
その先を目ざして走り出したのは3週間も前のこと。
今眼前に拡がっている風景を走り抜けるぐらいなら簡単なんだ。
今ここに来てそう思う。
家から本州,玄界灘,朝鮮半島,空と大きな輪を描いた3週間。
視線を下に向ければもう自宅は見えている。
まもなく,輪が閉じる。
色々な感情が整理できずに渦巻いている。
でも,このぐちゃぐちゃな感情を大切にしたいから。
何だかよくわからないけど,そこに,ゴールがある。
だから,向かう。
2008年9月23日19時53分 帰還
総走行距離 2085.3km
総走行時間 (集計中)
総使用金額 (集計中)
本日の使用金額
(いよいよ集計を開始します)
本日の走行記録
走行時間(停止時間含まず) 5時間17分
走行距離 85.48km
平均速度 16.2km/h


